粉塵、オイルミスト、熱環境からパソコンを護る防塵ラックまもる君シリーズ

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事例・知識

腐⾷性ガスからパソコンを護りたい

お客様が製造現場で抱える様々な課題を、防塵ラック「まもる君」が解決した事例をご紹介します。

相談内容

 

製紙工場のお客様にシステム一式としてパソコンを納入しました。現場は腐食性ガスが発生しているためパソコンの基板が腐食してしまい、システムが頻繁に停止するようになってしまい困っています。OA系ラックに入れているため外気がそのままラックの中に入ってきている状態です。密閉された防塵ラックで解決できませんでしょうか?

提案内容

  「ラック内に⼊り込んだガスを除去できる
  腐⾷性ガスユニットを使いましょう。」

「腐食性ガス」とは硫化水素、二酸化硫黄、塩素、窒素酸化物など、物質を腐食させる影響を持った気体のことです。腐食性ガスが発生するような環境下では、ガスの影響により設備の劣化が早まります。製紙工場以外にも下水処理施設、化学薬品工場、ゴム・タイヤ工場、製鉄所、温泉地などでも腐食性ガスは発生しています。電子機器が腐食性ガスに浸食されていくと、基板などに使われている銅が腐食し、腐食生成物が形成され次第に黒色に変化していき機器の誤動作や故障につながってしまいます。

課題解決方法

パソコンや電子機器などの腐食対策の基本は搭載するラックを密閉することです。密閉することより外気をラック内に取り込まないことが求められます。しかし、配線の隙間や扉の開閉などにより腐食性ガスは侵入していきますので、エスディエスではラック内に入り込んだガスを内部で除去できる腐食性ガスユニットをご用意しています。

 
 
 

 

     

 

「ラック内に⼊り込んだガスを除去できる
 腐⾷性ガスユニットを使いましょう。」


除去できる腐食性ガスの種類は、二酸化硫黄、硫化水素、窒素酸化物、メチルメルカプタン、VOCs、塩素となります。現場で発生しているガスに対応した吸着剤モジュールを専用ユニットに装着して使用します。専用ユニットにはファンが装着されているためラック内を常に循環させ、ラック内入り込んだガスをモジュールに吸着させてラック内の空気を正常化させる仕組みとなります。

 

  内熱循環イメージ 腐食性ガス除去ユニット  
     
         

 

 
選定のポイント

腐食性ガス対策にはまもる君の背面ブランクタイプをお選びいただくことにより、ガスの侵入を防ぐことが可能です。クーラータイプ・熱交換器タイプも外部と内部を遮断する密閉型筐体ですが腐食性ガス雰囲気でご利用の場合、クーラー・熱交換器そのものが外気と接触していることもあり使用に関しては注意が必要となります。ファンタイプについては、外気を取り込むための吸気口として除塵フィルターを設けていることもあり、5ミクロン以下の微細な塵埃、ガス、煙などは通過してしまう為、腐食性ガス雰囲気の現場でのご利用は不可能となります。

 

 

提案機種

ブランクタイプ

背面ブランクタイプとは背面扉に放熱機器(ファン、クーラー、熱交換器)が搭載されていないタイプを指します。放熱機器を搭載しないブランクタイプにすることにより、外部の空気をラック内部に取り込みません。

 
ブランクタイプ

腐食性ガス除去ユニット

除去対象ガス
・二酸化硫黄
・硫化水素
・窒素酸化物
・メチルメルカプタン
・VOC
・塩素

 
腐食性ガス除去ユニット