粉塵、オイルミスト、熱環境からパソコンを護る防塵ラックまもる君シリーズ

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事例・知識

-初級編.1- 防塵ラックとは

「防塵ラック」という言葉自体に聞き馴染みが無いでしょうし、実際に製品を見た事があるという人も少ないのではないでしょうか。それもそのはずです。実際に設置されている場所は製造工場のライン脇や物流センターのコンベア脇など、関係者以外の立ち入りが許されていない非公開エリアだからです。

 

防塵ラックは、現場で端末と呼ばれているパソコンやプリンター、サーバーや大型液晶モニター、計測器など、粉塵に弱いIT機器や電子機器を保護するための防塵対策に特化したラックです。「現場にパソコン?」と不思議に感じられる方もいるかと思いますが、データの収集を行ったり、製造マシンや生産ラインのスケジュール管理を行うなど、「現場にある」ことで真価を発揮しています。最近ではIndustrie4.0(第4次産業革命)やIoT、AIを推進するため、IT関連機器や各種センサーによるデータ収集やクラウドへの情報集約など、今まで以上に、現場への配備が積極的に行なわれている状況です。

 

 

何となく、「普段、家庭やオフィスで使っているパソコンを、現場に置いて使うこともあるのか。その時にはホコリよけの保護カバーが必要みたいだ。」というイメージが浮かんできましたでしょうか。防塵ラックについて知っていただくのは、ここからが本番です。家庭やオフィスのホコリと現場で発生するホコリは、まったく中身が違います。紙・パルプ工場では紙粉、木材加工工場では木粉、金属加工工場では金属粉や溶接時のヒューム、金属切削工場ではオイルミストなど、様々な素材の塵埃が大量に舞っています。どの程度、大量なのかというと、舞っている粉塵によって爆発が起こってしまう程の大量です。詳しく知りたい人は「粉塵爆発」で検索してみてください。それほど過酷な環境下でパソコンやIT機器を護るのが、防塵ラックなのです。