粉塵、オイルミスト、熱環境からパソコンを護る防塵ラックまもる君シリーズ

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事例・知識

塵やホコリが多い現場でパソコンを使用したい

お客様が製造現場で抱える様々な課題を、防塵ラック「まもる君」が解決した事例をご紹介します。

相談内容

 

物流センター内の入出庫管理用端末としてパソコンを設置していますが、周辺は塵やホコリが多いため故障が心配です。 現状は机上にパソコンとモニターを置き、プリンターなどはOAラックに置いている状態です。塵やホコリから保護したいのですが どのようなラックがよいでしょうか?

提案内容

  「防塵ラックを使いましょう。」

パソコンは使用するとCPUやハードディスク、筐体内にあるボード類など様々な部品が発熱します。この発熱を逃がすために筐体内部には冷却ファンが取り付けられており、熱をできるだけ筐体の外へ排出していくような構造になっています。筐体内部で空気の流れが生じるためパソコンの外からも内側に空気が侵入しやすくなり、空気と同時に微細なホコリや塵も侵入してきます。これがパソコン内部にホコリが溜まる原因になっており、長年使用していると気づかない間に少しずつ溜まってきます。
筐体内部へ塵やホコリが溜まると発熱したボード類の冷却がスムーズに行われなくなり、強制的にパソコンの電源が切れるようになったり、ファンから異音が発生するようになったりします。このまま使用し続けるとハードディスクの故障、起動しなくなるというトラブルにもつながりかねません。

課題解決方法

防塵ラックとは、塵やホコリが多い悪環境の現場からパソコンやプリンター、サーバー、大型液晶モニター、計測器などのIT機器や電子機器を保護するための防塵対策に特化したラックです。
防塵ラックを使用することにより、塵やホコリから機器を保護し、機器の故障頻度・故障回数の大幅削減につながり製造ラインやコンベアの安定稼働、また大切な収集データの保護に大きく貢献します。

 

 

 
防塵ラック「まもる君」
     
 
選定のポイント

防塵ラック「まもる君」は設置する環境に合わせてファンタイプ、クーラータイプ、熱交換器タイプを揃えています。ファンタイプは、外気を取り込むための吸気口として除塵フィルターを設けています。粉塵の捕捉はするものの5ミクロン以下の微細な塵埃は通過してしまう為、簡易的な防塵仕様となり、比較的環境の良い現場での利用が大原則となります。クーラータイプ・熱交換器タイプは密閉された完全防塵構造となっており、現場温度が高い場合や搭載する機器の総発熱量が高い場合、5ミクロン以下の塵が舞っている環境などへ設置する現場環境に合わせて最適なタイプをお選びいただけます。

※機種選定は搭載する機器の総発熱量と現場温度、粉塵量からの選定となります。

 
 

 

 

 

提案機種

ファンタイプ

簡易的な防塵仕様となり、比較的環境の良い現場向きです。

 
ファンタイプ
 

 

     

 

放熱ファンの仕組み

換気扇と同じ仕組みで、ファンがラック内部の熱い空気を強制的に排出します。常温の外気を除塵フィルターを通して吸気することでラック内の温度を外気の温度に近づけます。除塵フィルターは難燃性のフィルターを採用しています。

  ラック内熱循環イメージ ファンタイプ  
         

 


クーラータイプ

本格的な防塵を必要とされる粉塵が多い環境で、さらに、周辺温度が35℃以上になる場合や搭載機器の発熱量が大きい場合にお勧めしています。
まもる君Proシリーズのクーラータイプでは背面搭載型タイプと天井搭載型タイプの2タイプをご用意しています。天井型搭載タイプは背面にクーラーを搭載していない分、背面搭載型と比べ省スペースでの設置が可能となります。

※まもる君シリーズより環境に配慮したノンフロンクーラーを採用。その他シリーズも順次ノンフロンクーラータイプへ変更予定。

 
クーラータイプ
天井クーラータイプ
 

 

     

 

クーラーの仕組み

ラック内部を強制的に冷却し、内外気を完全に遮断することで、本格的な防塵となります。除湿効果もあり、2545℃で温度設定が可能です。
ノンフロン ノンドレンクーラーは、冷媒にはHFO-1234yfを採用し、ドレン水が出にくい特殊フィルターを内蔵しています。

  ラック内熱循環イメージ クーラータイプ  
         

 


熱交換器タイプ

本格的な防塵を必要とされる粉塵が多い現場向きです。

※外気温が高い場所、搭載機器の発熱量が大きい時はクーラータイプをお選びください。

 
熱交換器タイプ
 

 

     

 

熱交換器の仕組み

ラック内部と外部の空気を入れ替えることなく、内部の熱だけを外へ排熱します。
ヒートパイプ式熱交換器を採⽤しています。ヒートパイプ式は吸熱部と放熱部で構成され、内部は真空状態にされています。内部には純⽔の作動液が⼊っており、その純⽔の蒸発と凝縮による熱移動を利⽤して熱交換を⾏う仕組みとなっています。

  ラック内熱循環イメージ 熱交換器タイプ